org-modeで文章を書いているときに,他のsubtreeが邪魔で消したくなることがある.そして必要になれば,また,もとに戻すことができれば便利である.これを実現してくれるパッケージがrecursive-narrowである.
インストールと設定 インストールは例によって,init.orgに以下のように書き込むだけである.
#+begin_src emacs-lisp (use-package recursive-narrow :ensure t) #+end_src これでインストールと設定は終了である.
使用法 使い方も実に簡単であり,“C-x n n"で現在カーソルがあるsubtree以下のみが表示されるようになり,“C-x n w"で元の表示に戻る.これではよくわからないので,実際の画像を示す.まず,最初の画像では全体の画面が表示されており,1951行目の「Org-modeで再帰的に」の行にカーソルがある.
ここで,“C-x n n"とやると,次の画面のようになる.つまり,1951行目以降のsubtreeのみが表示される.
次にカーソルを1962行目の「インストールと設定」に移動する(画像ではすでに移動済み).そして,再度"C-x n n"とやると,以下の画像のようになる.
つまり,「インストールと設定」のsubtreeのみの表示となるわけである.集中したい領域だけが表示されて,効率よく入力できる.
広い領域の表示が必要となれば,“C-x n w"とやると,1つ前の画像の状態に戻る.そして,もう一度"C-x n w"とやると,最初の状態に戻る.なんということはないのであるが,便利である.