emacs

How to browse images using Image Dired

文書ファイルに関してはEmacsでほとんどの用は足せるのだが,画像ファイルを扱う際はMacの場合Finderを使用することが多い.そこで,画像ファイルのブラウズや外部アプリによるオープンなどもEmacsでできれば,Finderとの行き来の必要がなくなり,より便利になるのに,と常々感じていた.以前の記事(peep-diredで画像をチラ見して,orgファイルに簡単にリンクを貼り付ける(おまけ:最近開けたdirectoryを一覧表示する方法))で紹介したパッケージでも画像のブラウズや操作に不満があった.そこで色々調べてみると,なんとEmacsにすでに便利なパッケージが標準で入っているではないか!その名も"Image Dired"! しかも,C -<RET> 一発でGIMPで画像を開けられるように設定もできる.今回はこのパッケージのセットアップや使用法について記録しておく.

Emacs 28.1 with Native compilation (GccEmacs) on macOS Monterey

このブログをサボっている間にMacBook Pro (16-inch, 2021, Apple M1 Max)に買い替えたのだが,そのおかげでEmacsがますます速くなった.同じinit.elで起動しても,明らかにMacBook Pro (16-inch, 2019)よりも素早く起動する.そこで,更なる高速化を求め,2020年頃からEmacs界隈を騒がせているネイティブコンパイルなるもの(GccEmacs)をやってみたので,その顛末を後日の自分のためにまとめておくことにした.

Real-time document (pdf) preview in org-mode

いやーなんと2020年7月以来約2年ぶりの記事である.本業多忙でしばらく放置していると,ブログの書き方まで忘れてしまいすっかり億劫になり,今回この夏休みにようやく取り掛かる決心がついた.まずはリハビリも兼ねて軽めの記事を書く事にした.以前の記事(Emacsのorg-modeで論文を書く(その1:pdfとhtmlへの出力))でorg-modeで文書を書いてpdfにexportする方法をまとめた.ただ,exportする際にC-c C-e l oと打ってcompileされるのを待つのが結構面倒なのである.この部分を自動化する方法,つまり,org-mode文書を保存すれば何もしなくても自動的にpdfが更新されるようになる設定を見つけたので,それについてまとめてみた.

How to embed presentation slides created by reveal.js and org-mode (org-reveal) in web page.

前回までの2回でプレゼンテーション用スライドをorg-revealを介してreveal.jsで作成する方法を説明してきた.今回は,作成したスライドをwebで公開したり,web pageにそのスライドを埋め込む方法を紹介する.

How to create presentation slides by reveal.js and org-mode (org-reveal) Part2

コロナ肺炎(COVID-19)について COVID-19に対する緊急事態宣言が5月末まで延長されることになった.現状を鑑みればやむを得ない判断であろう.今回の会見で,ようやくPCR検査が少ないことを認めた.山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信から辿れるTesting coverageに行けば,PCR検査の国別の比較の最新データを見ることができる.冒頭の写真はいつものお気楽な観光写真ではなく,このサイトからのグラフである.一目瞭然ではあるが,既にこれまでも報道されてきた通り,日本のPCR検査数は圧倒的に少ない.「途上国並み」と揶揄する報道もあったが,それでは多くの途上国に失礼になるような数字である.グラフは1000人あたりのPCR検査数を示しており,アイスランドの147.8人(人口の15%!)は別格として,いわゆる先進国は2桁以上である.トルコ,韓国も12ー13,台湾 2.71,ベトナム 2.68などに対して, 日本は1.46 である. PCR検査が少ないことを認めたわけなので,今後は一刻も早く増やしてもらいたい.脳卒中,心筋梗塞,外傷などの救急治療や癌の手術などは延期することは困難であり,救急に携わる医療スタッフ,救急医,麻酔科医,外科医,手術室スタッフなどは高い感染リスクに晒されている.特に,全身麻酔の際に気管内挿管を行う麻酔科医はエアロゾルを直接浴びることになる.基本的に通常の手術の前でも,B型肝炎,C型肝炎,梅毒,HIVなどの感染症をルーチンに調べる.緊急手術か定期手術かにかかわらず,術前検査にCOVID-19のPCRを加えることは医療崩壊を防ぐためにも必須であろう.僅かではあるが,既にそうしている病院もある.中国からの報告によれば,COVID-19 の確定患者の29%は医療従事者であり,12%は入院患者,即ち,合計41%が院内感染であることを肝に銘じる必要がある(JAMA. 2020 Feb 7. doi: 10.1001/jama.2020.1585). さて,今回はコロナ肺炎の話で始まってしまったが,ここからの内容は前回のreveal.jsによるスライド作成に関する追加である.弄っているうちに多少装飾もできるようになってきたので報告する.ほとんどは,Cascading Style Sheets (CSS)に関することになるので,分かってる人には不要な話かも...😅

How to create presentation slides by reveal.js and org-mode (org-reveal)

このブログを始めた頃にLaTeXを用いたスライド作成について一連の記事(beamerでスライド原稿用pdfを作成する(その1)など)にまとめた.しかし,10年以上もこの方法を使ってきて,少々飽きてきたと言うのが正直な感想である.そんな時に気になっていたのが, reveal.js である.今回は,思いきってreveal.jsによるスライド作成に挑んでみたので,その顛末をまとめておく.私にはhtmlやjavascriptはさっぱりなので,例によってorg-modeを介しての作成となった.

Dired reinforcement

考えてみれば,EmacsのFile ViewerであるDiredについては,peep-diredで画像をチラ見して,orgファイルに簡単にリンクを貼り付ける(おまけ:最近開けたdirectoryを一覧表示する方法)を投稿した以外はほとんど何も書いていないことに気がついた.そこで,今回は,Diredを強化するパッケージについてまとめることにした.

How to install Emacs & LaTeX to MacBook Pro 16-inch on Catalina

1ヶ月ほど前にMacBook Pro late 2016のバッテリーが逝かれてしまい,laptopのはずがコンセントに繋がないと動かないdesktopになってしまった.すると待っていたかのようにMacBook Pro 16-inch 2019が発売となり,速攻で注文してしまった.これまでは常に半年ぐらい様子を見てから新機を購入していたのだが,今回は止むを得ず発売直後のものを購入せざるを得なかった.新しい計算機やOSへのEmacsやLaTeXのインストールは色々な問題に遭遇することが多い.幸いなことに今回の年末年始の休みは長いので,こちらにまとめておくことにした.基本的には,Upgrade to Mojave and upgrade to Emacs 26.2 by homebrewでまとめたことをやれば良くて,大きな問題はなかった.トップの画像で示しているように各種ソフトがスムーズに動いている.

How to create conference posters by latex (beamer)

学会発表用のスライド作成については,beamerでスライド原稿用pdfを作成する(その1)に始まる一連の記事にまとめたが,ポスター作成については触れていなかったので,今回まとめることにする. latexを使ってポスターを作成する場合の定番はbeamerを利用したもので,代表例には,beamerposterがある.それ以外にも,latexのポスター作成用のパッケージには,baposter, Gemini, betterposter, tikzposterなどがある.さらに,Inkscapeを使用する方法も報告されている.できるだけこれらの情報を集積してみた.なお,私自身は,標準的なbeamerposterの中に含まれているスタイルファイルを少し改変して用いている.

How to use mark in Emacs (helm-all-mark-rings)

Emacsのカーソルは画面をスクロールして上端または下端に至ると画面の中に表示される状態を維持するように動いてしまい,元の位置には止まらないのが仕様になっている.これは通常のエディターとは違っており,不便と感じて,色々と調べたり試したりしたのだが,要するに思想の違いであると考えるに至った.カーソルの位置は保持できない代わりにマークという方法が提供されている.まぁ,これが結構分かりにくいのだが,使ってみると案外便利である.そこで,マークについてまとめることにした.